『でんたるきゃりあっぷ』は、歯科衛生士から他職種への転職を検討している方々に向けたアドバイスを提供することを目的としています。
著者自身が歯科衛生士として働いた経験から得た知識や、他職種へ転職した際の体験をもとに、読者に有益な情報をお届けします。
歯科衛生士から転職をすすめる理由
『でんたるきゃりあっぷ』は題名そのまま、歯科衛生士から他職種の転職(キャリアアップ)に少しでもお役に立てればと思い書いたブログです。
歯科衛生士でこのまま働き続けても良いのか?
同じような毎日を送るだけでよいのか?と疑問を持った方に読んで欲しいです。
歯科衛生士とサヨナラしたとしてもその経験を活かしながら、新しい分野へチャレンジしたいと思う方たちに向けて書きました。
著者は歯科衛生士として6年間で勤務していましたが、現在は歯科で働くことを辞めています。ですが、辞めたことを後悔したことは1度もありません。
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歯科衛生士の転職のメリット
資格と経験の活用
異なる職種や業界への転職でも、歯科衛生士としてのスキルや知識を応用できる場面は多々あります。
また衛生士を辞めたとしても、あなたがこれまで頑張って勉強した知識や技術、経験がなくなるわけではありません。もちろん資格もそのまま。
他の職種に転職して『やっぱり衛生士に戻りたい』と思ったときには、資格という強みがあるのでいつでも戻ることはできますね。
資格を持っていればいつでも戻れる安心感
歯科衛生士の資格は、他職種への転職を検討している人にとって、大きな安心感をもたらします。
転職先での仕事がうまくいかなかった場合や、何らかの事情で再び歯科衛生士として働く必要が生じた場合でも、資格を持っていることでいつでも歯科業界に戻ることができます。この安心感は、新しい職種や業界に挑戦する際の後ろ盾となり、転職を成功させる上で非常に重要な要素です。
また、歯科衛生士の経験を活かして、他職種で働くことも可能です。
例えば、歯科関連の製品開発や販売、研究機関での研究員、歯科衛生士を対象とした研修講師など、歯科衛生士としての知識や技術が求められる職種に転職することで、スムーズに新しい職場に適応することができます。
歯科衛生士から転職した著者の経験
- 成長の機会:転職により、新しい知識やスキルを身につけることができ、自身の成長を実感できています。歯科衛生士としての基本的な知識や技術をベースに、ビジネスやマーケティングの知識を習得することで、より多様な業務に対応できるようになります。
- 自己実現::転職を通じて、自分が何をやりたいのか、どんな働き方が自分に合っているのかを見つけることができました。現在の職場では、新たな分野に挑戦することができるため充実した日々を送っています。
- 資格の活用::歯科衛生士の資格は、現在の職場でも大変役立っています。コミュニケーションなど現場でも的確な判断ができると評価されており、これまでの経験が無駄になっていないことを実感しています。
著者は、歯科衛生士として6年間働いた後、他職種への転職を決断しました。転職のきっかけは、新たな挑戦への渇望と、自身のスキルや知識をより幅広く活用したいという気持ちからでした。
現在の働き方と後悔しないワケ
著者は現在、一般の企業で働いており会社員として働いてます。また、歯科だけの世界では分からなかった幅広い業務に携わることができています。
転職を後悔していない理由は、以下の通りです。
転職を通じて、自分に合った働き方を見つけ将来自分らしく生きられれば最高ですよね。
歯科衛生士から転職した理由
人間関係
職場内の人間関係の悩み
まず1つ目は『人間関係』です。
歯科衛生士の仕事は、チームで行うことが多いため、職場内の人間関係が重要です。
しかし、職場によっては人間関係が難しいことがあり、悩むことがあります。上下関係や職場の雰囲気に馴染めない場合もあり、ストレスが溜まることがあります。
歯科医師vs歯科衛生士、受付vs歯科衛生士など働いているとどうしても人間関係で悩む人は多いでしょう。
患者とのコミュニケーション負担
歯科衛生士は、患者と密接に接する仕事です。
そのため、患者とのコミュニケーションがうまくいかない場合や、患者の要求に応えられないことでストレスを感じることがあります。
患者さんと医療従事者はイコールな立場ではないため常に気配り、心配りをする必要があります。その為、くだらない噂話や雑談に付き合い疲れてしまうことも多々あります。
また会社で仕事をしていると、同僚や上司とのちょっとした会話から優良な情報を得ることが可能です。『この話は面白いな』『そんなこと初めて知った!』など、自分の知らなかった情報が意図せずとも入ってきますが、医療現場では良い情報が入ることはすくないでしょう。
『人が福を運んでくる』という言葉どおり、今後の自分の人生を大きく変えるような情報やスキルアップに役立ったり、また趣味の世界が広がることもあります。
情報社会の現代では、情報収集力も身につける必要があるので覚えて欲しいと思います。
患者とのコミュニケーション負担
歯科衛生士は、患者と密接に接する仕事です。そのため、患者とのコミュニケーションがうまくいかない場合や、患者の要求に応えられないことでストレスを感じることがあります。
ストレス
コュニケーションや業務によるストレス
人間関係が主な仕事ですのでストレスが溜まります。
歯科衛生士は、痛みを伴う治療を行うこともあり、患者の不安や恐怖を抱えることがあります。
また、歯科医師との連携が求められるため、コミュニケーションが不十分であると、業務上のミスが起こることもあり、これらの要因からストレスが溜まる傾向にあります。
著者も歯科医師や患者とのコミュニケーションがうまくいかなかったり、業務が忙しかったり、また昼休み前や閉院時間ギリギリで予約外の患者さんが来院したりするとストレスになったりしていました。
給与
給与水準が低いこと
国家資格取得でありながら給与水準が低い。
歯科衛生士は歯科医師のさじ加減で昇進やボーナスが決められてしまうため、大幅に給与があがることはまずないでしょう。
福利厚生や給与面の不充分さ
職場によっては、福利厚生が十分に整っていないことがあります。
有給休暇が取りにくかったり、残業代が支払われなかったりする場合があり、働き方に不満を感じることも。
また社員旅行に行く歯科医院も多いですね。行きたい人は良いですが、行きたくもないのに月々の積立をせまられたりすることもあるようです。
福利厚生や給与が不充分な為、優秀な衛生士が他の歯科や異職種へ転職するということも現状多くあります。
プライベート日の研修
休日に研修を強いられること
技術の向上や維持が求められるため、定期的な研修が必要です。しかし、休日に研修が開催されることがあり、プライベートな時間が削られることが悩みの一つです。また、研修費用が自己負担になる場合もあり、負担が大きいと感じることがあります。
会社員であれば日当など支給されますが、衛生士の場合はそうはいきません。
ただでプライベート時間を歯科のために差し出すことになります。時間は有限ですのでキッパリと断る勇気を持ったほうがよいでしょう。
家庭との両立が困難
不規則な勤務時間と子育ての両立
勤務時間は、診療所やクリニックによって異なりますが、夜間や土曜日に働くことが一般的です。そのため、家庭との両立が困難で、特に子育て中の歯科衛生士は、保育園や学校の行事に参加することが難しいことがあるのが現実。
定時が終わっても患者さんがいる場合は帰宅できませんし、掃除もありますので時間通りには帰宅できません。
また仕事中にお子さんの体調が悪くなり、保育園からお迎えの電話がなることも。そうなると、早退やお休みをしなければいけなくなりますので、『このまま衛生士を続けられるのか…?』と不安になることでしょう。
仕事と家庭の葛藤
歯科衛生士は、仕事の責任が重く、時には患者の命に関わることもあります。
そのため、仕事に集中したいと思っても家庭の事情で気が散ることがあります。また、家庭に時間を割くために仕事を犠牲にすることもあり、仕事と家庭のバランスが難しいと感じることが今後も続くでしょう。
これらの理由から、歯科衛生士が他職種へ転職を考えることを勧めたい。
転職を検討する際には、自分に合った働き方やキャリアプランを見つけることが重要です。また、歯科衛生士としての資格や経験を活かせる職種を選ぶことで、新たなキャリアを築くことができます。
歯科衛生士から転職 若い方が成功率UP
転職の年齢と成功の関係
他職種へ転職を考えるなら、40代よりも30代。30代よりも20代の方が有利です。転職の成功には年齢が大きく影響します。
若いうちの方が新しいスキルや知識を習得する能力が高いため、他職種への転職がスムーズに進むことが期待できます。年齢が上がるにつれて、新しい環境や技術への適応が困難になることがあるため、若いうちに転職を検討することが望ましいです。
若いうちから他職種へ転職することで、長い時間をかけて新たなキャリアを築くことが可能です。これにより、異なる分野での経験を積み、豊富なスキルセットを持つことができます。
若いうちに転職を検討することで、幅広いキャリア選択肢があります。また、転職を繰り返すことで、自分に合った働き方や職種を見つけることができます。
若い年齢での転職は、企業側からも好まれる傾向にあります。新しい環境に適応しやすく、長期間働くことが期待されるため、求人への応募競争力が高まります。
ただし、若いうちに転職を検討する際には、自分のキャリアプランや将来の目標を明確にし、転職後もキャリアを継続していくための準備を行うことが重要。また、転職活動には時間や労力が必要ですので、慎重な計画と行動が求められます。
歯科衛生士から転職した著者の気づき
著者も6年勤めた医院を退職しました。理由は歯科衛生士だけで一生勤務をすることに不安になり、異職種の会社員へと転職しました。
小さい世界での人間関係が私には合わなかったのだな。と後に気づくことができました。
派遣社員や契約社員を経験していますが結婚や出産となるとどうしても職場を辞めなければなりません。
結婚・出産で職を転々としましたが、昔と比べいくつもの会社を転職することは決してマイナスではありません。
一つの会社で自身のスキルを磨き、数年後に別の会社に転職しさらにスキルを磨いていく、というのは当たり前の時代になってきています。
一つのスキルのプロフェッショナルになれば、転職する度にあなたの給与はUPが期待できますね。
歯科だけの世界ではわからなかった事が『経験』でき『学べる』
他職種への転職はあなたにとって生涯素敵な宝物となることでしょう。
歯科衛生士を辞めたい、違う職種もチャレンジしてみたい‥と考えた時にどう行動すれば良いか悩んだ時に、本書を読み、あなたの『ミチシルベ』になればと願っています。